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「スーパーシティ」が今後各地につくられる時代に / 文化を編み出す努力、それが持続発展させる原動力となる

  • 2020年10月28日
  • 2020年10月29日
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女性

「エコシティとかスマートシティとか、コンパクトシティなど最近は横文字が多くなって、よく分からないのですが……」

「エコシティは、エコロジー(生態学)とシティを組み合わせた言葉ですが、日本では環境共生都市と翻訳されて使われているようです」

女性

「簡単に言えば、環境にやさしい街づくり、ということですね」

「具体的には資源を有効活用するために、二酸化炭素を含む温室効果ガスを排出しないようにします。スマートシティもコンパクトシティも、エコシティの範疇に含まれます。スマートシティは経済産業省、コンパクトシティは国交省が担当です」

女性

「要するに、コンセプトは、環境にやさしく自然と共生する街づくりということですね」

「そうですね。スマートシティもコンパクトシティも、環境未来都市です」

女性

「コンパクトシティの意味を教えてもらえますか」

「コンパクトな街づくりから取ったネーミングです。高齢化社会に対応できるように、住民にとって移動空間が少ない効率的な街づくりを目指すものです」

女性

「分かりました。そして、スーパーシティというのは何ですか?」

「スーパーシティは法案の名称です。今年の5月にスーパーシティ法が成立をしましたが、スマートシティの典型をスーパーシティと称しています」

女性

「ほぼ、同じ意味と考えて良いということですね」

「良いと思います。横文字で似たような言葉が並ぶと混乱しますよね」

女性

「そうですね。ここからが本論です ↓」




今年の5月に成立した「スーパーシティ法」の中身

2020年5月に国会で「スーパーシティ法」が成立しました。実は、この法案は2019年の通常国会で廃案となったのですが、今年は自民、公明、維新の賛成多数で成立をしました。

スーパーシティとは何かということですが、それについて内閣府が2020年3月に構想案を公表しています。それによると、まず第一に「移動、物流、支払い、行政、医療・介護、教育、エネルギー・水、環境・ゴミ、防犯、防災・安全」といった10領域のうち少なくとも5領域以上のデジタル化が行われており、生活全般の利便性が図られている街という意味です

 ・移動と物流→街のエリア内であればAI搭載の無人タクシーによってどこにでも移動できるし、配送サービスもアプリによって対応してくれる

支払い→エリア内は現金不要のキャッシュレスサービス

行政→全ての行政手続きを個人の端末で処理

医療・介護→遠隔医療、対面医療の予約、介護の予約を端末で処理

教育→遠隔教育、世界最先端の教育サービスの提供

・エネルギー・水・ゴミ→自然エネルギーを使い、上下水そしてゴミのリサイクルをエリア内で最適に管理

第二は、こういったことが2030年頃までに実現され、利便性が高い未来社会をつくるために努力すること。第三に、「住民が参画し、住民目線でより良い未来社会の実現がなされるようネットワークを最大限利用すること」。以上の3点を満たす都市という定義がなされています。

凄い計画と思うかもしれませんが、実は、日本は国際的に見ると周回遅れになっています。アメリカやヨーロッパが一歩リードしています。アジアでは、中国、シンガポールが進行スピードを増しています。

ニューヨークは、あらゆる分野でスマートシティ・プロジェクトの進んでいる都市です。携帯電話の普及により、「お役御免」となった古びた公衆電話ボックスを、廃物利用して、「高速Wi-Fiの基地」に置き換え、ニューヨーク市民はもちろん観光者が「スマート」にネットを利用できる、世界一の通信都市へ進化を遂げているのです。

 

 スマートシティは人工都市であるが、人工的につくれないものを大事にする必要あり

反面教師の例を紹介します。スマートシティというのは、ある意味人工都市を造ることかもしれませんが、その造作が余りにも不自然で失敗ではないかと言われている例です。

『Global Finance』に「中国エコシティー誤算」(2020..10.26日付)という記事が掲載されました。

その冒頭部分を紹介します――「中国で環境保護と経済成長の両立を目指す環境都市(エコシティー)の建設が相次いでいる。農村から都市への移住を促すことを、政府が全土で進めるプロジェクトで、今後の都市開発の新基準になるとの期待が集まる」。

ところが「無謀な開発で廃墟化するとの懸念も浮上しており、壮大な計画と現実とのギャップも露呈している」とのことです。

このプロジェクトが失敗と決まった訳ではなく、今後の検証が待たれますが、「新都市建設に関する政府のガイドラインには「低炭素」や「環境保護」といった流行語が羅列されているものの、エネルギー効率や建材などに関する具体的な要求水準をほとんど記載していない」と指摘しています。

 

 街づくりは人と文化をつくること

街づくりで大事な視点は、その地域の文化をつくることと、その中から人材を育成することを考えることです。

どういうことか。街を単なる空間的な広がりと捉えないことが大事です。現在は封建時代と違って、居住・移転の自由があります。つまり、魅力を感じない街には、人は長居はしないということです。それでは、人は何を魅力と感じるのかということです。

利便性さえ保障されれば、満足するのかということです。ヒトは人の間に入ることによって幸せを感じる動物です。だから、人間という漢字を書くのです。人との触れ合いと結びつき、そこから文化が生まれます。そういったものが、街に根付くようになれば、人はその街に愛着をもち始めます。そして、その文化がその街独自のものであることが分かると、人はプライドをもち始めます

沖縄県の石垣市は「とぅばらーま大会」というのを1947(昭和22)年から現在まで行っています。これは、この地方の方言を使って作詞、さらには歌唱を披露する大会です。今年度の「歌詞の部」の最優秀賞の作品です――「さにしゃ ガマらさー  くいかいしーどぅ 人生(ぴとぅみついー)らー  んつぁやーでぃ 根気詰(くんつ)めー (略)」。

方言なので、地元の人以外は殆ど分からないと思います。ただ、方言も立派な文化です。こういうものを大切に考え、地元で語り継いできています。今年度の「歌詞の部」の特別賞の3人は全員中学生です。後世に伝えようとしています。

文化というのは、人が集まる中で、その温もりが生み出すものです。何でも良いと思います。祭り、花火大会、仮装行列、地域の運動会など、アイディアを持ち寄って何か1つか2つ、地域独自のものを創って下さい。特産品でも良いです。それが、街のアイデンティティとなり、人々を繋ぎ留める力となり、それが街の魅力となります。

デジタルの街を創る時こそ、このような考え方が重要です。

やがて、人が集まり始め、人口減も解消するかもしれません。

読んでいただき、ありがとうございました。

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