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金価格が高騰している ―— インフレの予兆か / 世界にリスクが多くなると金価格が上がる

女性

「為替介入ですが、5兆円(5/1新聞記事)だったみたいですね」

「過去の介入データを見たら、9兆円だったので、今回もその規模かなと思っていました。ただ、一口に5兆円と言うけど、巨大な金額です。例えば、一人子供が産まれた家庭に500万渡すとして、何人分だと思いますか?」

女性

「えっ! 私が数字に弱いことはご存じですよね。5兆円ですか? すいません、私の電卓だと、1億までしか入りません。計算不能です」

「計算してみると分かりますが、100万人に渡せます」

女性

「500万円を100万人に渡せるのですか⁉ 凄いですね」

「そういう計算をすると実感が湧くでしょ」

女性

「だけど、その位巨大なマネーが為替市場に流れ込んでいるということですね」

「ただ、多くの庶民にとって知らなくても良い世界なのかもしれません」

女性

「今まではそうだったかもしれませんが、若い世代を中心に関心が高まっているようです。20代は約3割位の人が給料の20%以上を投資用資金にまわしているとのことです」

「そうなんですか! 我々の世代は消費か貯蓄しかありませんでしたけどね」

女性

「私も勉強して、少しずつ投資に回そうかと考えています。ただ、いざというと、何をしたら良いか全然分かりませんけどね」

「分からなければ「金」はどうですか?」

女性

「ここからが本論です ↓」

 貴金属の王様が「金」

金は何年経っても、その輝きを失うことがありません。そういう意味では、貴金属の王様と言えます。貴金属の「貴」は、貴族の意味です。貴族は平民や農民と交わることが余りなく、孤高を貫くというイメージです。つまり、酸化しにくい金属ということから貴金属という名称が付けられたのです。

江戸時代の中期に、福岡県の志賀島で農作業をしていた農民が偶然に金印を掘り当てました。西暦57年に漢の皇帝が授けたものでした。覆っていた土を落としたところ、金色に輝いていたので、すぐに本物と分かったそうです。その後、金印は領主の黒田家に献上されたとのことです。当時の人は正直だったのですね。持っていても、宝の持ち腐れと思ったのかもしれません。

金はそのように酸化しないため、いつまでも輝き続けます。それ以外の貴金属としては、プラチナ、銀がありますが、これらは酸化します。金は酸化しにくい上に、柔らかく加工しやすいので、貴金属の王様と言えます。例えば、1グラムの金を細い糸にすると、約3kmに伸びるそうです。

(「unicen.americancouncils.org」)

 金の価値は不変

紙幣や株券、債券はあくまでも信用によって流通しますので、信用が無くなった瞬間にただの紙切れになります。金はそれ自体が価値なので、どんな時代になっても価値がなくなることはありませんし、どこの国に持って行ってもその国の現地通貨と交換できます。そういう意味では、国際通貨ということができます。

世界の金の埋蔵量は約5万トンと言われているのですが、未開発の金資源はもう殆どない、つまり今後は発見されないだろうと言われています。人類が永い間かけて採掘した金の総量が約19万トンですので、合わせて24万トンが人類が手にすることのできる金の量ということになります。

そんなことで、総量は今後も増えることはないだろうと言われています。それに対して紙幣や有価証券は増える傾向にあります。こちらは印刷機を回せばいくらでも増えるからです。金の価値が下落する要因が全くないのです。

(「Let’s GOLD」)

 金の現物か金の投資ファンド

実際に金の現物価格の推移を見てみます。株や債券を買う場合は、必ずチャートを見ます。そうしないと、買って良い時期なのか、どうなのかの判断が出来ないからです。2012年に1トロイオンス1,900ドルに迫るところまで急上昇した後下がり、2020年まで綺麗な御椀型のチャートを描いていました。

それまでの高値の1900ドルをあっという間に突き抜け、2020年に2,000ドルを突破してから更に上がり続けて、現在は2,300ドル近辺です。これがどこまで行くかということですが、シティグループ、バンク・オブ・アメリカは2025年末までに3,000ドルまで行くのではないかと予想しています。UBSは長期的予測は立てにくいとしつつも、今年の年末までには2,500ドルとの予想を立てています。

金の現物を購入する場合は、例えば、田中貴金属といったある程度名の通った店舗で買うことをお勧めします。データを残してくれますので、換金する時も簡単だからです。余り変な店で買わないということです。現物を買うと管理が大変と思われる人は、銀行各社が行っている純金積み立てというのがあります。金、プラチナ、銀の3種類の中から選べて、積立金額も自分で設定できます。あるいは、証券会社で行っている金価格と連動する投資信託というのもあります。

自分の予算に合わせて選ぶということですが、くれぐれもインターネットのサイトから始めるのは止めた方が良いと思います。最初は窓口に行って口座を作ってからの方が良いと思います。次回は祝日のためお休みします。次回は7日(火)です。よろしくお願いいたします。

(「日本経済新聞」)

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