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徴用工問題 ―― 戦時中の日本統治の問題 / 歴史認識問題と捉えると半永久的に解決できない

女性

「韓国の外相と岸首相が会談しましたね」

「私は会わないと思ったのです。このタイミングで会うと、韓国に間違ったメッセージを送ることになると思ったからです」

女性

「安倍元首相への弔意を岸田首相に直接表したいということで取次ぎをお願いしたみたいです」

「その辺りは、彼らは上手いと思います。ただ、外務大臣と首相は「格」が違うのですから、相当な理由がなければ会うべきではないと思います」

女性

「彼らからすれば、弔問ということだと思います」

「政治家は、純粋に弔問なのか、弔問にかこつけて何かを言うために会談を申し入れているのかを見ぬく度量が求められています」

女性

「向こうの方が一枚上手ということでしたね」

「結局、「日本側も誠意を」と言われて、その言葉を言ったという事実だけが残ります。そういう意味では、常に韓国が上手をいきます。学習効果はないのか、と言いたいですね」

女性

「先日の「産経」(7/17日付)には、「朝鮮半島ウォッチング」ということで「朝鮮人戦時労働の実態」の記事が掲載されていました。それを読むと、進展しそうな気配を感じるのですが……」

「いわゆる、徴用工の問題ですね。ただ、私に言わせれば、「産経」の記事も向こうのペースに乗ってしまっています」

女性

「それは、どういうことですか?」

「本論で詳しく論じるつもりですが、歴史問題を政治的な問題として扱ったため、両国の間で複雑な問題として立ちはだかるようになったと思っています」

女性

「どうすれば、良かったのですか?」

「慰安婦の問題もそうですが、徴用工の問題は歴史認識の問題ではなく、当時の日本政府の半島の統治の問題です。視点が違っていると思っています」

女性

「歴史認識を視点にしてはいけないということですか?」

「歴史認識というのは、時代や民族、国家など基軸が違えば見え方が違って来るのが当たり前です。無理やり合わそうとすれば、当然無理が出てきます」

女性

「ここからが本論です ↓」

 韓国の要人と会う時はご用心されたし

来日した韓国の朴振外相が元徴用工の問題で「日本側の誠意ある対応」を求めたという話が報道されています。自民党外交部会で強い反発があったということですが、そもそも何で会う必要があったのかということです。

相手は外相、首相とは「格」下ですので、余程の理由がなければ会う必要はないのです。弔意を直接示したいとの申し出だったそうですが、であればそれだけで済ませば良い話です。何も中に入れて、話込む必要は全くありません。

 アプローチの仕方が間違っている――徴用工問題

徴用工訴訟の判決をめぐる問題が8月にも本格化します。韓国は、司法中心主義の考え方をしている国だと思っています(ちなみに、日本は国会中心主義を採用しています)。元徴用工だったという人たちからの損害賠償請求がなされ、韓国の裁判所は、当時から半島に進出している日本企業の資産の売却と元徴用工だったという人に対する損害賠償請求を認めています。

こういった裁判自体が成立する国が韓国だと思っています。日本では、もちろん成り立ちませんし、西洋の近現代法の考え方からすれば、成り立たない裁判だからです。

だから、日本は韓国の土俵に乗るのではなく、西洋の近現代法の法治主義の考え方に基づいて対応すれば良かったのです。本来、あり得ない裁判が進行すれば、あり得ないと思っていない国のペースで進むのが当たり前です。

(「テレ朝News-テレビ朝日」)

 佐渡の徴用工は300~500人――待遇は内地労働者に準じていた

「産経」(2022.7.17日付)の記事によると、今年の7月上旬に、日韓両国の学者によって「佐渡金山と朝鮮人戦時労働者」の講演会(歴史認識問題研究会主催)が東京都内で開かれたそうです。その記事によりますと、その講演会の中で徴用工の人たちが、奴隷労働とはかけ離れた環境にあったという実態が明らかになったのです。

日本側は韓国の求める歴史戦に合わせて、資料などを用意して対抗したようです。「日本側からは西岡力・麗澤大客員教授が佐渡金山で労働した朝鮮人戦時労働者の実態を1次資料を基に発表した」(「産経」2022.7.17日付)とのことです。

西岡氏の発表によると、佐渡には朝鮮人労働者が1519人いて、そのうち徴用工は300~500人だったとのこと。そして、その待遇については、賃金は概ね内地労働者と同じ、ボーナスも支給され、社宅の無償貸与、映画会や遠足、運動会もあったとのことです。

(「タイ楽ノマド」)

 歴史戦ではなく、統治の問題として論ずべき

ただ、今回のような学習会を何回開いても、韓国側は納得せず、何かと言い掛かりを付けてくると思います。歴史認識をテーマにする限り、お互いの一致点は永久に訪れることはないでしょう。無駄な努力をしない方が良いと思っています。

そもそも政治問題に歴史学者が絡むから、おかしな話になるのです歴史学者は統治の問題を抜きにして考えますが、慰安婦の問題もそうですが、徴用工の問題は当時の日本の統治政策というフィルターを通して見ないと意味がありません。

韓国側が問題としている慰安婦、徴用工の問題は、戦前の日本の統治下の半島での問題です。ということは、適用される法令は当時の日本の法令です。それに照らして問題がなければ、今さら何か事を構える必要のない問題です。そして、そもそも当時は、韓国が建国される以前の時代です。当時は成立しておらず、その後成立した国の国民が、当時の統治下のことを訴えることなど国際法の常識からすればあり得ないことです。

歴史認識ではなく、統治の問題として対応すべきことです。歴史認識の問題として対応すれば、議論は果てしなく続くことになります。

(「版元ドットコム」)

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