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「隣国を援助する国は滅びる」(マキュアベリ) / 経済力を高め、国力を高めることが隣国と渡り合うための第一の条件

「冒頭にマキュアベリ(1469~1527)の言葉を紹介しました」

女性

「高校の倫理で棒暗記しました。マキュアベリとくれば権謀術策ですよね」

「権謀術策の意味は、分かっているのですか?」

女性

「確か、権力を奪うためならば、どのような謀略を用いても構わないというものですよね」

「マキュアベリはイタリア、ルネッサンス期の政治思想家です。結果が良ければ、その途上における反道徳的なことも許されるというものです。『君主論』の中で述べています」

女性

「要するに、目的の為なら手段は選ばないということですね。ところで、マキュアベリは、確か外交官だったのですよね」

「彼は大学を出ていないのですが、余程の才能があったのでしょう。フイレンツェの外交官として各国の君主と交渉をしています。そういった多くの労苦の経験が土台となっているので、説得性があるのだと思います」

女性

「日本人は外交は仲良くなることだと思っているフシがありますよね」

「特に戦後の隣国との外交は、相手の言いなりになっています」

女性

「そこには戦争の贖罪意識みたいなものがあったのでしようか?」

「戦後の民主教育によって植えつけられたという部分もあると思いますが、そもそも政治家が日本の歴史をきちんと学ばないまま出掛けるので、やり込められてしまうのです」

女性

「やり込められて、譲歩した結果、日本にとって難題となって返ってきたということですよね」

「個人交渉であれば、相手のことを考えて譲歩する。そり誠意を相手が汲み取って契約も成立し、人間関係も上手くいくということがありますが、外交交渉、特に隣国との外交はそれは絶対にないとマキュアベリは言っているのです」

女性

「ここからが本論です ↓」

 「隣国を援助する国は滅びる」――マキュアベリの言葉を噛みしめる時代

日本は海洋国家ですので、「隣国」は数多くあります。それこそ、アメリカやメキシコも太平洋を隔てた隣国です。地政学的に考えると、韓国、北朝鮮、中国といったところでしようか

 その隣国を援助する国は滅びると、何故マキュアベリは言ったのでしょうか。簡単に言えば、援助をして隣国が強い国になれば、自国が呑み込まれるからです

古くは、アレクサンダー大王による帝国支配もあれば、ローマ帝国による支配を経験したヨーロッパ人たちが生み出した一つの到達点なのかもしれません。

(「NHKオンデマンド」)

特に、ヨーロッパ地域というのは、狭い地域に多くの民族、多くの国がひしめき合うように何千年という時間を過ごしてきています。彼らは内政と同じ位、時にはそれ以上に外交を重視してきました。その中で蓄積されたノウハウも多くあると思います。日本には学ぶべき多くのことがあると思います。

隣国と言っても、その国の経済的、軍事的レベルによって対応が違います一番気を付けなければいけないのは、拮抗している場合、さらには隣国が大国になってしまった場合です。韓国とは拮抗し始め、中国のGDPは現在日本のGDPの約3倍です。5年後には、日本の5倍になるだろうと言われています。

 日本の現状では、善隣外交はできない

善隣外交という言葉があります。これは、ルーズベルトがアメリカ大統領の在任期間である1930年代において、南米の国々に対して行った外交政策のことです。1929年に世界大恐慌が起こり、南米との間で経済圏を確立することの必要性を感じたアメリカが、従来の威圧的な外交方針を改めたのです。

「善隣」と言っても、そこには狡猾な計算が働いていますし、そのように経済的な差がついている場合において成り立つ方針であり言葉なのです

日本において戦後の外交は、全方位外交、あるいは善隣外交であるべきだといった議論がなされたことがありました。中国も韓国も経済的に発展していなかった時代なので、それはそれとして成り立つ議論だったのですが、未だにその感覚で日本外交を論じる方もいます。しかし、日本経済は少子化もあって右肩下がりです。外交を自国を守る一つの武器として考える時代に入ってきました

善隣外交の憲法上の根拠は「前文」――「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」です。ただ、国の付き合いも、人間の付き合いも考え方は同じです。付き合って良い人と、付き合う必要のない人もいます。国も同じです。隣国だからといって、付き合わなければいけないということはないのです

 韓国は、事大外交の伝統をもつ国

日本と半島の交流の歴史を概観しても、本当に近しく交流していたのは、古代の百済の時代くらいです。その百済も半島を統一したことはありません。つまり、有史以来、日本と半島は全体として「国」同士交流した歴史が殆どないのです。だから始めるのだと言う人もいますが、その前に、近くにある国同士が、どうして親しく付き合うことがなかったのか、そこにはそれ相応の理由があるのではないかと思います。

隣国と言っても、半島の国々は中国の華夷体制の中に組み込まれていましたので、その点は日本とは大いに違うところです華夷(かい)体制から外れた野蛮な国という位置付けと同時に、中国の支配を免れてうらやましくも妬ましい国という2つの感情が混ざったものが、半島から列島に向けてこの2000年間投げかけられていたのではないかと思います

そういったものが、何かのきっかけで突然に現われるということだと思います。朝鮮は「事大外交」の伝統をもった国です。事大というのは力の大きなものに事(つか)えるという意味ですが、相手に従属し、恭順の態度を示すことにより、自国の安全を図るための外交方針であり戦略です。

その方針に基づいて、江戸時代には半島から「朝鮮通信使」が来日しています。なぜ通信使を派遣してきたのかと言えば、秀吉の文禄・慶長の役が原因です。再び、日本に攻められるのではないか、それを心配したため、慶長の役の7年後に日本に使節を派遣し、その3年後に通信使を派遣しています。簡単に言えば、様子見を兼ねてのご機嫌伺いです

(「世界の記憶」You tube)

この辺りの意図について「1日も早く徳川政権と良い関係を作って日本からの軍事的脅威を未然に取り除くことは朝鮮王朝にとっての外交上の急務となった。そしてそのために、朝鮮王朝は結局、日本の徳川将軍に対して朝貢の礼をとり、日本に対する朝貢国の立場に甘んじることとなったのではないか」(石平『朝鮮通信使の真実』WAC、2019年/70ページ)と指摘されています。


 日本が経済的に強くなり、国力が増せば、日韓関係は改善する

 

【日韓の間でこの間に起きた問題】

 

 慰安婦  ソウルの日本大使館前に慰安婦像を設置。韓国の裁判所が日本政府に慰謝料を命じる判決。日韓で共同基金を設立するも、機能せず。
 徴用工  韓国人徴用工への賠償命令を確定した最高裁判決から2年余り経ち、日本企業の差し押さえられた財産の現金化の動きあり
 輸出管理 日本が韓国に輸出した品目が軍需物資に転用されている疑いがあるため、個別審査制度を導入。それに反発して、韓国はWTOに提訴。
 対北朝鮮 韓国からのビラ風船が北朝鮮内に入らないように法的措置をとる。南北共同連絡事務所を北朝鮮が爆破しても、援助物資を提供しようとしている。
 防衛交流 自衛隊機へのレーダー照射あり。韓国が日本の自衛隊の艦船が旭日旗を掲げての入港を拒否

上の表にまとめた問題は、この2,3年で起きた問題です。なぜ、ここに来て韓国との間で多くの懸案事項が発生したのか。一言で言えば、日本の経済力、国力が落ちたからです

半島の国は、もともと事大主義の考え方が骨身に染みついています。相手が強ければ仕えますが、弱くなった途端に、見下し始めます

北朝鮮に対して、何故これほど寛大で融和的なのか。民族の血と説明する方もいますが、これも事大主義で説明できます。核をもち、強権で国民を統制していますので、自然に仕えようとしてしまうのです。それは、中国に対する見方も同じです。論理の問題ではなく、民族の長年にわたって形成されてきたDNAがなせる業なのです。

日韓関係を本気で改善したいと思うならば、日本の経済力を高め、国力を高め、国防の力をつけることですそれをせずに政治交渉しても上手くはいきません。仮に何かまとまっても、守られることはないでしょう。国力が弱い間は、常にいやがらせをされると思った方が良いでしょう。それが嫌なら、強くなる方策を練るか、断交に向けて動くしかありません。

読んでいただき、ありがとうございました。

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