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ウクライナ侵攻 1年半 ―― プーチンの計算違いが続く / 少しずつ劣勢に

女性

「ロシアのウクライナ侵攻は、すでに1年半経ちましたね」

「現状は、膠着状態から、ウクライナがやや前進しつつあるという状況でしょうか」

女性

「ちょうど1年前に、このブログでウクライナ関係のことを発信しています。どういうことを話題にしていたと思いますか?」

「侵攻から半年後ですよね。その頃は、圧倒的にロシアが優勢だった頃ですね」

女性

「東部4州の住民に対して住民投票を実施しています」

「首都制圧を諦めて、東部4州の併合に作戦を切り替えた時ですね。当時はまだ相当数の住民が残っていたはずです」

女性

「あれから随分情勢が変わりましたね」

「ロシアの苦戦が報道されるようになりました。北朝鮮の金正恩と首脳会談をするというニュースが飛び込んできました」

女性

「その首脳会談を、どのように読み解けば良いのですか?」

「報道によると弾薬提供などを協議し、2国での合同軍事演習を提案したみたいですね」

女性

「要するに、助けて欲しいということでしょうかね」

「ロシアからすれば北朝鮮は格下ですからね。その北朝鮮の軍事支援を求めるということは、かなり状況は厳しいということでしょう」

女性

「ワグネルもいなくなってしまいましたからね」

「そうですね。行動的な軍隊なので、ロシアとは痛手だと思います」

女性

「ここからが本論です ↓ 表紙写真はクリミア大橋火災です。「朝日新聞デジタル」提供です 」

 領土に対するあくなき野望

領土に対するあくなき野望をもつプーチン率いるロシアプーチンが大ロシア復活を掲げてウクライナに侵攻したのが2014年です。クリミア半島を簡単に奪取してしまいます。クリミア半島を抑えれば、アゾフ海の入り口を完全に抑えることが出来ます。黒海の航行に関してもかなりの優位性を確保できたと思います。

その時に思った以上に簡単にクリミアを奪うことが出来たので、夢が一気に膨らんでしまったと思っています。日本が日露戦争に勝って、急に好戦的になっていったようなものです。

プーチンは2017年に「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」という論文を発表しています。その中で、ウクライナが外国であってはいけないというようなことを書いています。

(「週刊エコノミストOnline-毎日新聞」)

 自分たちのアイデンティティを確かめる動き

ロシア人とウクライナ人は兄弟のようなもの、というのが侵攻前の両国民の感覚だったそうです。ロシア語とウクライナ語はよく似ているそうです。誰かが例えていましたが、名古屋弁と熊本弁程度の違いだそうです。

だから実際に、侵攻前はウクライナの中でロシア語が普通に飛び交っていたそうです。それが侵攻を境に、止まったそうです。首都の呼び名「キエフ」はロシア読みなので、ウクライナ読みの「キーウ」に2022年4月以降変更しました。

さらに侵攻以降、ロシア人とは違うという意識が高まり、自分たちのアイデンティティを確かめる動きが強くなったそうです。そして、今の戦争は自分たちの歴史と未来と子供たちを守るための戦い、つまり祖国防衛戦争と位置付けているのです。

(「京都産業大学」)

 いくつかの「読み」ミス

試合と同じでミスは連続する傾向にあります最初のミスは何と言っても、ゼレンスキー大統領の力量を見誤ったことです。芸能人上がりの大統領は腰を抜かして逃げ出すだろうと思っていたでしょう。

2つ目の「読み」ミスは、EUがこれ程まとまって制裁をしてくるとは思ってもみなかったことです。ロシアの資源外交の繋がりでドイツとフランスは親ロ的態度を取ると思っていましたが、そうはなりませんでした。

3つ目の「読み」ミスは、2017年にクリミアを奪い取られてからウクライナは兵力を増強し、有事には民間人を召集して軍隊に入れる制度もつくるなど、有事に向けての対応を着実に準備していたのです。

これらの「読み」ミスが戦略的な誤りに繋がったと見ています。下の文章は、2022年9月にこのブログから発信した文章です。その当時は、ウクライナ完敗論を説く人が結構いましたが、力に任せた強引な攻め方なので、どこかで無理が生ずるのではと思っていました。下の地図は、2022.3の状況です。

(「読売新聞オンライン」)

 今から1年前の分析

戦争は試合と同じで緻密な戦略と戦術が必要ですが、軍事力の面において圧倒的な違いがあれば、何をやっても勝てると思っていたフシがあります。東側と中央の両面を一気に攻め込めば、ウクライナはあっという間に陥落するだろうと考えたのでしょう。端と中央を同時に攻めるのは、ヘボ将棋の典型ですが、それを実戦で行ったのです。初期作戦が失敗したのは、その無理な陣形と相手の対応力を見誤ったからです。

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