ようこそ日本の危機へ!このブログでは主に最新のニュース、政治、教育問題を取り上げております。

抑止力を高める時代 ―― 冷戦は核を持ちながら平和を維持した時代 / 『核なき世界』の理想掲げて、一歩一歩進む時代

女性

「G7が終わりました。ゼレンスキー大統領の来日には驚きました。私は、実はゼレンスキーの隠れファンなのです」

「そうなんですか。言ってしまったので、もう隠れなくても良いですよ。どんなところに魅力を感じますか」

女性

「あのバイタリティーが凄いなと思いますし、すごい形相と強い口調が世界で最も似合う指導者だと思っています」

「あの方は、もともとは喜劇役者だった人ですからね。ただ、役者として言葉や仕草、表情の使い方はきっと心得ていると思います」

女性

「ウクライナのために世界を飛びまくっているイメージを持ちます。私がウクライナ人だったら、あのような姿を見て、きっと泣いていると思います。大統領制に魅力を感じる時があります」

「ロシアも大統領制ですよ」

女性

「あっ、そうか。良し悪しですね。それはともかく、G7の一連の報道を見て、何か新たな発見はありましたか」

「インドのモディ首相がウクライナ寄りの発言をしていたので少し驚きました。ゼレンスキー大統領とにこやかに握手をして、会議の時も隣合わせで座っていましたよね」

女性

「今までどちらかというと、ロシア寄りではないかと囁かれていたのがインドですよね」

「ロシアとは、経済的、軍事的な繋がりが強いのです。あと、中国とは国境紛争が現在もあって、ロシアと友好関係を構築しておけば、中国への牽制にもなるという判断があったと思います」

女性

「それが少し態度を変えたということですか?」

「多少シフトしたという程度だと思います。インドも植民地時代の長い苦しい経験がありますので、旗幟 (きし)を鮮明にしない国なんです。ここに来て中ロが結託し始め、ロシアの苦戦が報じられるようになったのが、影響を与えたと思います」

女性

「そういう中で態度を少し変え始めたということですか?」

「そう思っています。とにかく、インド、太平洋地域の安定のためにはインドの協力が絶対に必要なので、よい傾向だと思っています」

女性

「G7の評価について割れているようですが、その辺りは本文でお願いします。ここからが本論です ↓ 表紙写真は「政経電論」提供です」

 小さな努力を評価する時代

「『核なき世界』の理想に向けて現実を近づける具体的な筋道は提示されなかった」(『朝日』5/22社説)。相変わらず現実認識が甘いのが「朝日」。核を片手に威嚇している国が現実に存在している。具体的な筋道を示せるような状況ではないことは少し考えれば分かりそうなものだと思います。

「核なき世界」は自分でも語っているように理想です。理想の世界に一足飛びに行くことは出来ません。現実はマンガの世界ではないからです。一つずつ一つずつ、それに向けての努力を各国のリーダーは積み重ね、それを世界の国民が背中を押して応援する。そんな努力の積み重ねが必要です。

例えば、各国首脳が原爆資料館を見学し、それぞれの首脳が記帳をしています。そこには各国の代表者としての意見ではなく、純粋な個人としての感想を述べていると思います。彼らがそこに書いたメッセージは多分歴史的な文書として後世に受け継がれていくものだと思っています。そういうことを全く評価しないで、単に理想を掲げて、それに向けて何も成果がなかったという言い方はある意味失礼だと思っています。前向きな努力、それが例え小さなものでも応援する時代だと思います。

相撲で言うと、一気に横綱になることは出来ません。序の口から入って、日々稽古をして体を作っていく。途中で怪我や故障もあるでしょう。何回も投げ飛ばされて、そういう中でようやく頂点を掴むことが出来ます。途中、仮に負け越ししても、良かった点と悪かった点があるはずです。それを分析して、明日に繋げていく。政治の世界も同じです。「具体的な筋道は提示されなかった」と全面否定するのではなく、伸ばすことが出来るプラスの面を見つけるのがマスコミの仕事なのです。全面否定から何も生まれません。

(「新潟新報」)

 『核なき世界』の理想掲げて、一歩一歩進む時代

『核なき世界』の理想の時代をいつ頃に達成できると「朝日」は思っているのでしょうか。少なくとも100年位は平和な時代が続き、これならお互い核を持たなくても良いのではという雰囲気が醸成され、そこから核をお互いに削減し始め、最終的に「核なき世界」に到達するというのが、現実的なシナリオだと思います。

その長い道程の中で現在の到達点を当てはめてみますと、まだほんの入り口に入った状況ではないでしょうか。「具体的な筋道」など示せるような状況ではありません。そもそも、それを言う新聞社が具体的に提案すべきでしょう。一気に核廃絶条約に行く訳がありません。

(「朝日新聞デジタル」)

 現代は軍事抑止の時代

現代は残念ながら、軍事抑止の時代です冷戦は核を持ちながら米ソが睨み合って、平和を維持した1/2世紀だったのです。現代において軍事的抑止力による平和維持が最も有効に作用する時代です。実は、国内を見渡しても、そういう状況です。防犯と言いますが、要するに、警察力と警備力で犯罪を防いでいるのが現実です。そして、犯人の検挙に防犯カメラに多くを依存しているような段階です。悪しきことを考え、犯罪に走る人間が多いような状況です。国内でさえ、こういう状態、国際的には推して知るべしということでしょう。

国際社会に目を向ければ、何の落ち度もない国に屁理屈を並べて侵略戦争を仕掛けている国があるような状態です。しかも、その国は国連の常任理事国と来ています。それが、国際的なレベルです。国際社会は無法地帯と言って良いでしょう。この到達段階で核廃絶など語れる訳がありません。

横綱というはるかに高い目標から、序二段あたりの相撲取りを見て目標に到達するための「具体的な筋道」が見えないと批判するのは簡単です。むしろ、日々の稽古をしている姿を見て、一つひとつの動きを評価することが大事だと考えます。批判する人に限って、力士の日々の努力や、一挙手一投足を見ていないものなのです。

(「東京新聞」)

読んでいただきありがとうございました。

よろしければ「ブログ村」のクリックをお願いします。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。